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決算とは何か

会社には決算が義務付けられています

決算の流れはどうなっているのか

「決算」とは年間の収入・支出を計算し、利益(赤字の場合は損失)を計算することです。

会社は年に一度必ず必ず決算業務をしなければなりません。また決算において確定した会社の状態を、出資者(株主)や債権者(銀行など)に報告する義務があります。

個人事業ですと決算日は12月31日と決まっていますが、会社の場合の決算日は、設立時に定款に定めることによって、自由に決めることができます。

<決算のおおまかな流れ>

1.その会社の会計期間(通常1年間)内のすべての取引を帳簿に記載する

2.記載された取引の利益を計算し、種々の財務諸表を作成する

3.財務諸表を株主総会に提出し、株主の承認を受ける

4.作成した財務諸表に基づき、税金の計算・申告書の作成をする

5.申告書を税務署に提出し、納税を行う 決算を記載する

さて、決算書のうち主なものとしては次の3つがあり、これらは「財務3表」と呼ばれています。

・「貸借対照表(B/S)」
・「損益計算書(P/L)」
・「キャッシュフロー計算書(C/F)」

ちなみに「決算書」とよく呼びますが、税法上は「決算書」、証券取引法上は「財務諸表」、商法上は「計算書等」と呼んでいます(それぞれが全く同一のものを指すわけではなく、少しずつ内容は異なりますが)。

決算書からは「売り上げや利益が何%増えたかといった「成長性」や、「ヒト・モノ・カネ」を活かしてどれだけもうけられたかといった「生産性」をチェックすることができます。

また逆に株主は決算書の次のような点からその企業の経営状態をチェックするとよいでしょう。

1.売掛金が買掛金と比較して異常に多くないか?
(「売掛金」とは売上として計上したもののうち、その金額のお金を、まだ未回収のものを売掛金といいます。買掛金はその逆です。)
これが多い場合には、不良債権があるか、仕入条件が不利で支払先行型の経営となっていますので、いずれにしても資金繰りは苦しいはずです。

2.棚卸資産が買掛金と比較して異常に多くないか?
(「棚卸資産」とは、仕入れた商品のうち、未だ販売されていないもののことです。 (製造業の場合は原材料なども含みます。)
これが多い場合には、それだけ商品の回転が悪くなっていますので、資金繰りは苦しいはずです。

3.仮払金の残高が異常に多くないか?
(「仮払金」とは、金銭等の支出はあったが、取引の内容が明らかでない場合に、一時的に処理する勘定科目を言います。)
これが多い場合には、経費の精算が遅れています。全て経費となるものですから、資金バランスをみるにあたっては、流動資産から除いておいた方がよいでしょう。

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